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学会レポ3 教育セミナー2「再発後治療」 1

2013年07月16日
転移性乳癌の薬物療法
虎の門病院 臨床腫瘍科 高野 利実

・主な目的は延命と症状緩和。

・ホルモン受容体陽性で、生命を脅かす状況でなければ、
 まず、ホルモン療法を開始する。
・ホルモン療法として閉経後患者には、アロマターゼ阻害剤(AI)
 選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)、選択的エストロゲン受容体抑制薬
(SERD)等を用いる。
 閉経前患者には、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アナログと
 SERMの併用等を用いる。

・ホルモン受容体陽性でホルモン療法抵抗性となった場合、
 または、ホルモン受容体陰性の場合は、化学療法を行う。

・化学療法としては
 ①アントラサイクリン系抗癌剤を含むレジメン、または、
 ②タキサン系抗癌剤がファーストラインで用いられる。
 ①と②を用いたあとには、
 ③エリブリン
 ④フッ化ピリミジン系抗癌剤
 ⑤ゲムシタビンなどが
 用いられる。
・①+②、②+④、②+⑤などの同時併用の意義を示した臨床試験があるが、
 実地では、同時併用ではなく、逐次投与されることが多い。

・HER2陽性であれば、抗HER2薬と化学療法を併用する。

・抗HER2薬として、トラスツズマブとラパチニブが広く用いられている。
 新規抗HER2薬であるペルツズマブとT-DM1の有効性も示されている。
・ベバシズマブやエベロリムス等の分子標的治療薬も注目されている。

・骨転移があれば、デノスマブやゾレドロン酸を併用する。



ホルモン・化学療法

ホルモン療法
<閉経前>
①LH-RHアゴニスト+抗エストロゲン剤
(LH-RHアゴニスト+アロマターゼ阻害剤)
③プロゲステロン製剤
<閉経後>
①アロマターゼ阻害剤
 ステロイド系:アナストロゾール、レトロゾール
 非ステロイド系:エキセメスタン
②抗エストロゲン剤
 選択的ER modulator(SERM):タモキシフェン
 選択的ER downregulator(SERD):フルベストラント
③プロゲステロン製剤

LH-RHアゴニスト
 ゴセレリン(ゾラデックス)、リュープロレリン(リュープリン)
アロマターゼ阻害剤
 アナストロゾール(アリミデックス)、レトロゾール(フェマーラ)、エキセメスタン(アロマシン)
抗エストロゲン剤
 タモキシフェン、トレミフェン(フェアストン)

◆閉経前乳HR(+)MBCに対する内分泌療法 ※MBC=転移性乳癌
 ・一次内分泌療法
  LH-RHアゴニストとタモキシフェンの併用(推奨グレードA)
 ・二次以降の内分泌療法 
  LH-RHアゴニストとアロマターゼ阻害剤の併用(保険適応外)
  酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)(推奨グレードB)

◆閉経後HR(+)MBCに対する内分泌療法
 ・一次内分泌療法
  アロマターゼ阻害薬(推奨グレードA)
 ・二次内分泌療法
  タモキシフェン抵抗性:アロマターゼ阻害薬(推奨グレードA)
  アロマターゼ阻害薬抵抗性:
  SERMs(タモキシフェン、トレミフェン)
  フルベストラント
  作用機序が異なるアロマターゼ阻害薬
 (推奨グレードB)
 ・三次:SERMs、フルベストラント、MPA(推奨グレードC1)

◆=乳癌診療ガイドライン

転移性乳癌の化学療法
①アンスラサイクリン系(アドリアマイシン、エビルビシン)を含む化学療法
②タキサン系(パクリタキセル、ドセタキセル、アブラキサン)
③エリブリン(ハラヴェン)
④経口フッ化ビリミジン系(カペシタビン(ゼローダ)、TS-1)
⑤ゲムシタビン(ジェムザール)
⑥ビノレルビン(ナベルビン)
⑦イリノテカン(カンプト・トポテシン)
⑧その他  

◇=NCCN→ 

◇NCCNガイドライン推奨レジメン(単剤)
<アンスラサイクリン系抗癌剤>
 ・ドキソルビシン(AOR)(アドリアシン)
 ・エピルビシン(EPI)(ファモルビシン)
 ・ドキソルビシン塩酸塩リポソーム製剤(ドキシル)
<タキサン系抗癌剤>
 ・パクリタキセル(PTX)
 ・ドセタキセル(DTX)
 ・パクリタキセル注射剤〔アルブミン懸濁型〕、nab-パクリタキセル(アブラキサン)
<その他>
 ・カペシタビン(ゼローダ)   ◆TS-1、イリノテカン
 ・ゲムシタビン(ジェムザール)
 ・ビノレルビン(ナベルビン)
 ・エリブリン(ハラヴェン)
◇NCCNガイドライン推奨レジメン(多剤)
 ・CAF療法/FAC療法(CPA+ADR+5FU)
 ・FEC療法(5FU+EPI+CPA)
 ・AC療法(ADR+CPA)
 ・EC療法(EPI+CPA)
 ・CMF療法(CPA+MTX+5FU)
 ・AT療法(ADR+DTX,ADR+RTX)
 ・DTX+カペシタビン
 ・GT療法(ゲムシタビン+PTX)

※実際は一般名のみの表記でしたが(プロジェクターや配布の資料など)
 馴染みのある商品名を( )で補記してます。



最適な投与順序は?AとTはどちらが先?

つづく

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